アルバイトや就職のときに履歴書を書いたことがある人は多いと思います。
転職活動で書く履歴書は、就職活動の時に書くものとは少し違います。
転職活動の履歴書は、失敗しないために少しの工夫が必要です。
この記事では履歴書のフォーマット選びから最終チェック方法まで、採用に近づくための履歴書の書き方を解説します。
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- 国家資格:キャリアコンサルタント保有
- 年収+160万の転職実績有り
- 営業歴15年の売込みのプロ
- 転職書籍20冊以上のインプット
- 30以上の自己分析診断ツールを利用
【転職】採用に近づく!履歴書の書き方のポイント
転職活動では、一般的に履歴書と職務経歴書の2つの書類が必要です。
- 履歴書
- 応募者のプロフィールを確認するための書類
- 書式はほぼ決まっている
- 減点を最小限に抑え、少しの加点を取りに行く
- 職務経歴書
- 今までの経歴やスキルを確認するための書類
- 書式は自由
- 作り方次第で大きな加点を狙える
履歴書の特性上目指すのは、減点を最小限におさえ少し加点をしてもらえる仕上がりです。
決められた書式の中で、評価してもらえる履歴書を作成するための書き方を、これから解説していきます。
なお履歴書も職務経歴書も手書きである必要はなく、PCで作成することをおすすめします。
①必要な内容を正しく書く
履歴書は、基本的に書くべき内容や書き方が決まっています。
きちんとルールに乗っとった履歴書を作成することで、まずは減点されないようにします。
大切なのは正しさと読みやすさで、採用担当者がパッと見たときに「詳しく読んでみたい」と思える履歴書が理想です。
項目 | 書き方 |
日付 | 提出日か投函日、または面接に持参する当日の日付を記入。 履歴書全体で西暦or和暦で表記を統一する。 |
学歴 | 義務教育が終わる高校or専門学校入学(卒業でも可)から書くのが一般的。 学校・学部・学科・専攻名まで省略せずに正式名称を記載する。 |
職歴 | 時系列で短期間でも全て正確に記載する。 所属部署や部署異動、昇格、また正社員以外は雇用形態も記載する。 アルバイトは長期間の場合のみ記載。 |
免許・資格 | どんなものでも取得していれば記載し、仕事に関連のあるものは必ず記入する。 |
履歴書作成のルールに関する詳細は、生年月日を入力すれば簡単にわかる入学・卒業年度が自動計算表がついているマイナビ転職を参照してください。
- 記入漏れ・誤字・脱字・略字はないか
- 記入漏れだと勘違いされないよう空欄には「特になし」と記入
- 簡潔で分かりやすい文章か
- 伝えたいことを簡潔に述べられているかチェック(おすすめは第3の目)
- 不自然な改行やレイアウト崩れはないか
- PC作成の場合レイアウトと印刷後もかならずチェック
- 汚れや折れはないか
- 汚れている履歴書は絶対にNG
- ビジネスマナー
- 御社ではなく書面の場合は「貴社」と書く
- 手書きの場合、間違えたときは基本書き直しを推奨、どうしても修正するなら二重線と訂正印
何度も言いますが、丁寧に作ることできちんとした印象になるような履歴書を作成しましょう。
②志望動機で熱意をアピールする
転職活動でもっとも伝えなければならないのが自己PRと志望動機です。
自己PRは職務経歴書で伝えるため、履歴書では志望動機をアピールしましょう。
志望動機は履歴書の中で、採用担当者が最も注目するポイントです。
ライバルに差をつける履歴書を作るため、応募企業への熱意をアピールできる志望動機をしっかり作り込みましょう。
採用担当者が志望動機から読みとるのは、応募者の志望度と、自社や仕事への理解度です。
志望動機をしっかりアピールできる履歴書フォーマットを選んで、ライバルに差をつけましょう。
③転職エージェントなどの第3者の目でチェックする
自分ではバッチリ書けたと思っていても、他人に見てもらうと必ず改善点が見つかります。
自己分析まにあでは、履歴書や職務経歴書を第3者にチェックしてもらうことをおすすめしています。
特に転職エージェントなどの転職のプロに見てもらうのがいいです。
転職エージェントは、履歴書の書き方などノウハウを持っている人たちなので無料であれば使わない手はありません。
自分なりに履歴書が作成できたら、気軽に1度みてもらいましょう。
転職エージェントに関しては、記事の後半で詳しく解説しています。
転職活動におすすめの履歴書フォーマット3選
転職活動に使用する履歴書のおすすめフォーマットを3つ紹介します。
自己分析まにあとしては志望動機がしっかり書けるフォーマットをおすすめしています。
履歴書にはたくさんのフォーマットがありますが、アピールしやすいテンプレートを選ぶことが大切です。
おすすめのフォーマットそれぞれの特徴を解説しますので、自分にピッタリのものを見つけてください。
①dodaの志望動機強調フォーマット
ライバルに差をつける履歴書を作るためにおすすめなのは、dodaのサイトからダウンロード可能な志望動機強調フォーマットです。
長文記入欄が『志望動機』と断定されているので、履歴書の中で最もアピールしたいところを強調できます。
志望動機欄は80%以上埋めるのが一般的な目安となります。
②厚生労働省推奨の履歴書フォーマット
2021年4月から厚生労働省が「公正な採用選考を行うこと」を目的として推奨している履歴書のフォーマットです。
時代とともに履歴書も変化しているので、新しいフォーマットを使いましょう。
- 性別の記載が任意、未記載でも可能
- 「通勤時間」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」の4項目が削除
こちらの右下にある「志望動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」の欄には、志望動機のみを書くことをおすすめします。
③【転職回数が多い人向け】マイナビ転職の履歴書フォーマット
転職の回数が多い人には、マイナビ転職サイトからダウンロードできるフォーマットがおすすめです。
学歴・職歴欄が多くても、志望動機欄もありしっかりアピールすることが可能です。
こちらのフォーマットを使っても書ききれない場合、書き方を工夫して全部書けるようにします。
- 配属先や業務内容を省略
- 入社の横にカッコ書きで(〇年〇月 退社)と1行におさめる
- 本来2行にわたる「以上」/「現在に至る」を1行にまとめる
- 学歴欄の高校入学を省略し、高校卒業から記載する
- 直近の職歴以外を職務経歴書に記載する(履歴書に職務経歴書に記載している旨を書く)
履歴書の志望動機欄の書き方・記入例
履歴書の中でライバルに差をつけるためには、しっかりとした志望動機を書くことが大切です。
採用担当者は、志望動機欄から5つのことを読みとります。
- 応募者が自社の求める人材像を理解しているか
- 応募者の経歴が自社で活かせるか
- 他社ではなく自社を選んだ理由
- 応募者自身のキャリアビジョンをどのように自社で達成するかのイメージができているか
- すぐに辞めずに継続的に働けそうか
以上の5つをしっかりと伝えられる志望動機を書く方法と、記入例をみていきましょう。
①具体的な志望動機欄の書き方
志望動機を書くためには、まず応募企業の求める人材像と、企業が自信を持っているところを明確にします。
自己PRを書くときにも必要な情報なので、求人内容や企業サイトで事業内容や会社の仕組み等をまずはしっかり把握しましょう。
企業が求める人材像と自信を持っているところを踏まえたうえで、さらに下記の3つの要素を考えます。
- 自分の経験・能力を活かして応募企業でできること、やりたいこと
- できること・やりたいことが応募企業なら実現できる理由
- 近い未来(3~5年後)に実現したいこと
一番大変な作業ですが、ここで頑張ってライバルと大きく差をつけます!
②志望動機の記入例
具体的な志望動機の記入例を経験職種の場合と未経験諸種の場合の2つのパターンに分けて紹介します。
基本的な流れは同じなので、参考にしてみてください。
私は現在営業職として仕事をしており、貴社の「お客様の意見をすぐに商品に反映できる」というスピード感に大変驚いたと同時にとても魅力を感じました。
貴社が企画から販売までの一貫体制であることと、風通しの良い社風から成せる営業スタイルだと思い、今まで培ったお客様の潜在ニーズをくみ上げる私の営業方法を活かすことで、個人で数字を追いかける以上の成果を出せると確信しております。
さらに今回は新たな支社の立ち上げメンバーとのことで、営業らしく数字にこだわったスタイルを貫き、貴社を支える一本の柱としてさらなる事業拡大に貢献したいと思います。
経験職種の場合は、その会社でしか実現できないことやその会社ならではのキーワードを志望動機に入れ込みます。
私は新卒から事務職として従事してきましたが、営業のサポートをしていく中で特にお客様との交渉や調整にやりがいを感じ営業として働きたいと考えております。
営業職は未経験ですが、貴社の研修カリキュラムやチームでの営業活動など充実したサポートがあれば熱い思いを成果に変えられる自信があります。
一日も早く仕事を覚え、持ち前のコミュニケーション能力とチャレンジ精神を活かし、お客様の信頼を獲得し関係を深めていくことで貴社の成長に貢献したいです。
未経験職種の場合は、挑戦したい職種への適性や理解を盛り込んでアピールするといいです。
【おすすめ】転職のプロに履歴書の書き方の指導を受ける
履歴書は第3者に添削してもらい、ブラッシュアップするのが絶対必要といっても過言ではありません!
転職エージェントは、登録すれば無料で手厚い転職サポートが受けられます。
- 自己分析の深堀り
- 履歴書、職務経歴書など選考書類の添削
- 面接対策のロープレ
- 非公開求人の紹介
転職エージェントは担当者の質や相性があるため、複数の会社に登録するといいですよ。
特におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。
順位 | |||
ツール | リクルートエージェント | doda | マイナビエージェント |
特徴 | 転職支援実績No.1 実績のあるアドバイザーが 転職のサポートを行う | 業界最大級の求人数 転職活動を手厚くサポート | 顧客満足度No.1 初めての転職でも 安心のサポート |
メリット | 拠点数が多いので利用しやすい | 求人数が多いので可能性が広がる | 転職の悩みも気軽に相談できる |
デメリット | サポート期限あり (3か月) | 担当によっては 合わない場合がある | 求人紹介してもらえない こともある |
公式HP | 公式HP | 公式HP |
転職の履歴書の書き方についてよくある質問
履歴書は手書きで書くべき?
転職の履歴書は就職活動と違ってエクセル等で作成するのが一般的です。
誤字の修正、使い回しも考慮してPCでの作成をおすすめします。
字が汚くて減点されるのも防げますね。
履歴書の職歴を全部書かないとどうなる?
原則、履歴書にはすべての職歴を正しく記載するのがルールです。
特に正社員の職歴を自分の判断で省略するのはNGです。
採用担当者は職歴からスキルや働き方、また仕事への向き合い方などを読み取ります。
採用後のミスマッチを防ぐため、短期間であっても正確に記入しましょう。
履歴書に職歴が書ききれない場合はどうする?
履歴書にはすべての職歴を記入することが基本のルールです。
部署や転属などの細かい記載を省いたり(職務経歴書に書く)、入社と退社を一行で書くなどの工夫をしてもいいです。
どうしても26行で書ききれない場合は、直近のみ記載し詳細は職務経歴書に記入してもいいでしょう。
履歴書の職歴にアルバイト経験は書かない方がよい?
転職活動における履歴書の職歴欄に、アルバイト経験は記入しないのが一般的です。
ただし長期間の場合は、離職期間が長く見えてしまうため、3か月以上働いたなら書いた方がいいでしょう。
履歴書の本人希望欄には何を書く?
履歴書の本人希望欄は、複数の職種を募集している場合に希望の職種を書くのはOKです。
ただ待遇面などについては「貴社規定でお願いいたします」と書きましょう。
本人希望欄で余計なことを書いて減点されないよう要注意です。
履歴書に趣味・特技がある場合、何を書く?
履歴書の趣味・特技欄には人柄や長所をアピールできるものを書くといいです。
簡潔に伝わるよう複数ある場合は箇条書きで、それぞれの横にカッコ書き( )で説明を付け加えてもいいです。
採用担当者が気軽に質問できるパートなので、きちんと答えるためにも本当のことを書きましょう。
ギャンブル・政治・宗教にからむ内容は避けた方がいいです。
まとめl履歴書の書き方でライバルに差をつけよう
履歴書は書き方が決まっているので、ルールにそって丁寧に仕上げることが大切です。
しっかり応募企業をリサーチし、できたら転職エージェントの手を借りながら採用担当者の心に響く履歴書を完成させましょう!
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