仕事を休むことに罪悪感をいだく人はたくさんいると思います。
「他の人に迷惑がかかるかな」とできるだけ休まない人もいるでしょう。
代わりがいなくて休めないというのは状況によっては労働基準法違反です!
この記事では労働基準法違反になる場合や、休めない環境から抜け出す対策について解説します。
休めずに疲れが溜まると冷静な判断ができなくなりますが、一度冷静にあなたの環境を見直してください!
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「仕事の代わりがいないから休めない」は労働基準法違反
代わりがいないという理由で労働基準法の規定通りの休みが取れないなら、それは労働基準法違反です。
労働者の休みに関しては、労働基準法で明確に定められています。
会社やお客様の都合でやむを得ない場合はあっても、常に代わりがいないから休めないというのは問題です。
まずは労働基準法に定められた休みの規定について解説しますので、法律の観点からご自身の状況を確認してください。
①法定労働時間について
法定労働時間というのは、労働基準法で定められている労働時間のことです。
法定労働時間には以下の3つの項目があり、雇い主は守らなければなりません。
労働時間 | 1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはならない |
休憩 | 労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与える |
休日 | 毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与える |
②時間外労働(36協定)について
時間外労働とは、残業や休日出勤など①の法定労働時間を超えた労働時間のことです。
時間外労働させる場合、雇い主が労働者と時間外労働に関する契約を交わしましたという書類を所轄の労働基準監督署へ提出しなければならない決まりがあります(労働基準法第36条に基づく労使協定=36協定)。
残業時間の上限 | 平常時 | 臨時※ |
月45時間(年間6か月まで) 年360時間 | 年720時間以内 複数月平均80時間以内 月100時間未満 |
※臨時的な特別の事情があり、労使の合意があっても、臨時枠の残業時間を超えることはできません。
③年次有給休暇について
年次有給休暇というのは、法律上当然に発生する法定休日とは別に毎年一定日数の有給休暇を与える制度です。
有給休暇を得られるのは、以下2つの条件を満たしてからになります。
- 6か月以上継続して勤務している
- 6か月間8割以上出勤している
上記2つの条件を満たせば、下記の表の通りに有給休暇が取得できます。
継続勤務年数 | 6か月 | 1年6か月 | 2年6か月 | 3年6か月 | 4年6か月 | 5年6か月 | 6年6か月以上 |
付与日数 | 10日 | 11日 | 12日 | 14日 | 16日 | 18日 | 20日 |
2019年4月以降働き方改革により、すべての企業において、年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対し年5日は雇い主が時期を指定して確実に取得させることが義務付けられました(『年次有給休暇の時期指定』厚生労働省)。
年次有給休暇は、パート・アルバイトなど、所定労働日数が少ない労働者に対してももちろんあります。
所定労働時間が週30時間未満、かつ週所定労働日数が4日以下または年間所定労働日数が216日以下の方は下記の通り有給休暇が付与されます。
週所定労働日数 | 1年間の所定労働日数 | 継続勤務年数 | |||||||
6か月 | 1年6か月 | 2年6か月 | 3年6か月 | 4年6か月 | 5年6か月 | 6年6か月以上 | |||
4日 | 169~216日 | 与 日 数 | 付7日 | 8日 | 9日 | 10日 | 12日 | 13日 | 15日 |
3日 | 121日~168日 | 5日 | 6日 | 6日 | 8日 | 9日 | 10日 | 11日 | |
2日 | 73日~120日 | 3日 | 4日 | 4日 | 5日 | 6日 | 6日 | 7日 | |
1日 | 48~72日 | 1日 | 2日 | 2日 | 2日 | 3日 | 3日 | 3日 |
仕事で代わりがいなくて休めない原因
仕事で代わりがいなくて休めない原因は、大きく分けて3つあります。
まずはどうして休めないのか、理由を明確にしていきましょう。
①自分に原因がある場合
業務を自分1人で抱えこんでしまうと、休みが取れなくなります。
他に任せられる人がいなかったり、業務が複雑だったり、周囲から押しつけられてしまったりと色々事情があると思います。
しかしいくら優秀な人でも一人で業務を抱えてしまうのは、本人だけでなく会社にとってもデメリットです。
このまま休めない状態が続けば、いつか潰れてしまいます。。
②職場に原因がある場合
部下の仕事に関しタスクやスケジュールなどを管理するのは、上司にとって重要な業務の1つです。
部下の体調管理や休暇などの勤怠管理も、同じく上司の大切な仕事です。
また簡単に頼ってくるような社員に囲まれると、責任感の強いあなたはどんどん追い込まれてしまいます。
あなたの強い責任感に甘えてくる人にいい顔をしても、報われないことに気づいてください。
③会社に原因がある場合
代わりがいなくて仕事が休めない原因が会社にある場合、その理由は3つあります。
①人手不足で代わりがいない
人手不足で代わりがいないのは、人気のない業種に多く見られます。
2023年『人手不足に対する企業の動向調査(帝国データバンク)』では、人手不足を感じている企業の割合は、正社員で51.7%、非正社員では31.0%と深刻です。
業種別で見ると、旅館・ホテルが77.8%。情報サービスが73.1%、そのあと警備や建設などの業界が続きます。
②休まないのが美徳な社風
残業や休日出勤など休まないのが美徳とされ、評価される会社は休みにくいです。
雰囲気に飲み込まれて自分の時間がどんどん減っていってしまのは本当にストレスですよね。。
③人件費を抑えたい
雇い主が、人件費を抑えるため新たに人を採用する必要がないと考えている会社です。
もちろん経営的な状況も考えられますが、それが一時的な踏ん張り時なのか、慢性的でただ人件費をケチっているだけなのか見極める必要があります。
仕事の代わりがいないから休めない時の対策
では次に、仕事の代わりがいないから休めない時の対策を5つ紹介します。
現状において可能な対策を見つけてください。
①仕事のやり方を見直す
代わりがいなくて仕事が休めない時、最初にやることは「脱!属人化」です。
仕事の属人化とは、ある業務に関して担当者が一人しかいない状態のことです。
属人化から脱却しなければ、いつまでたっても代わりがいなくて休めない状態が続きます。
属人化を解消するために必要なのは下記の4つです。
- 業務の1つひとつの工程を書き出し、見える化することで業務の仕組みをシンプルにする
- マニュアルと社内で進捗を共有できるツールを作る
- 社内で業務に対しアイデアや意見を交換できる場を定期的に開催し、ブラッシュアップする
- 業務の責任を一人だけに負わせず分散する
今は休む暇もないくらい忙しく、マニュアルを作る時間がないかもしれません。
少しずつでも進めてみてください。
②上司に相談する
自分一人で解決できそうにない場合は、一度上司に相談しましょう。
自分の抱えている業務の量や仕事を進めていく上での課題を上司と共有し、ともに良い方向を目指します。
良い方向とは、現在の属人化された状態から業務の標準化を目指すことです。
業務の標準化とは、マニュアルや進捗状況を共有することで、誰でも業務がこなせるようになることです。
最初はとてもハードルが高いように感じますが、業務の標準化は上司にとっても必ずメリットになります。
業務を一人に抱えさせるデメリット、業務を標準化することで得られるメリットを提示し、より働きやすい会社にしていきたいという気持ちを伝えましょう。
③上層部や人事部に相談する
直属の上司に相談しても解決しない場合は、さらにその上の上層部や人事部に相談しましょう。
それでも大切なのは直属の上司の気持ちではなく、あなたがしっかり休める環境を作ることです。
しっかり休むことのできない業務量を与えられたのはあなたのせいではありません。
休みを取ることは労働者の当然の権利だということを忘れないでください。
④労働基準監督署に通報する
労働基準監督署とは、厚生労働省の機関であり、労働基準法などの関係法令にかんする相談対応・監督指導をおこないます(労働基準監督署の役割)。
労働基準監督署は全国に321署あり、各所在地は厚生労働省のホームページで確認できます。
最終手段ですが、労働基準法に違反しており改善が見込めないということであれば、労働基準監督署に相談しましょう。
具体的な相談例は下記のような内容です。
- 法によって定められている時間外労働時間を超える残業または休日出勤を強いられている
- 有給休暇を届け出たが取らせてもらえない
相談のときには残業や休日出勤の記録が必要です。
必要と判断されたときは会社に注意、指導が入ります。
⑤会社を辞める
もし自分に原因がなく会社にも改善する姿勢が見られない場合は、転職することをオススメします。
上司や会社の意識を変えるには相当な時間と労力が必要になるでしょう。
しかしどれだけ頑張ってもいつまで経っても何も変わらないかもしれません。
このまま耐える日々を送っているあいだに優秀な人がどんどん辞めていき、ますますあなたが追い込まれていくことになります。
責任感の強いあなたは「自分が辞めたらどうなるだろう…」と心配になるかもしれませんが、あなたの人生の方が大切です。
もし辞めるのが難しそうであれば、いまは退職代行という手があります。
パート・アルバイトで仕事の代わりがいなくて休めない時の対処法
パート・アルバイトの方にも、もちろん有給休暇の制度が適用されます。
パート・アルバイトの方の多くは第一線の現場でお仕事されているのがほとんどで、人手不足のしわ寄せがきやすいのではないでしょうか。
せっかくパート・アルバイトというフレキシブルな雇用形態を選択したのに、休めないのはつらいですよね。
しかも立場上自分で勤怠を工夫したり、上司に相談するのは難しく、とてもつらい立場にいます。
ここからは、パート・アルバイトの方が休めないときの対処法を解説します。
①上層部や人事部に相談する
パート・アルバイトの方の勤怠管理は、現場のリーダーもしくは社員の方が担っています。
もし今休みが取れないということは、その勤怠管理をされている方に言っても改善は難しいです。
可能であれば他の社員の方や、リーダーよりも上の立場にいる人、もしくは人事部があれば直接相談してみてください。
現場に人手が足りないのはあなたの責任ではないので、無理をする必要はありません。
勇気のいる行動ですが、このままだとあなたの生活が犠牲になってしまいます。
②労働基準監督署に通報する
上司や人事部に相談しても改善されず、休日出勤の強要や休暇申請を拒否されるようであれば労働基準監督署へ通報しましょう。
現場の最前線でがんばっているパート・アルバイトの方が、代わりがいないからと言って休めないのは会社側の雇用の問題です。
誰にでもやむを得ない事情や家庭の事情などで出勤できないときはあります。
最終手段ですがもしどうしても状況が変わらず、また今の職場に居つづけなければならない場合は、労働基準監督署へ通報しましょう。
③会社を辞める
もし他の仕事を見つけられそうなら、サクッと新しい環境を見つけることをオススメします。
パート・アルバイトという雇用形態の大きな魅力は、自分の時間を大切にしながら働けることです。
あなたの強い責任感や優しさを利用する会社ではなく、活かしてくれる会社を見つけましょう。
仕事の代わりがいなくて休めないなら会社を変えよう
当たり前に休みが取れる会社はあります。
仕事の代わりがいなくて休めない状況に今ある人は、転職するのも1つの手です。
今は業務に追われて視界がどんよりと曇っているかもしれませんが、あなたが一番大切にすべきは自分自身です。
あなたの持つすばらしい責任感につけ込むような会社には見切りをつけ、次のステップへ踏み出しましょう。
①求人を探したら会社の評判もしっかり調べる
転職活動を始めるには、まず求人を探すところから始めます。
求人を探すには、やはり圧倒的な求人数を誇る転職サイトリクナビNEXTがオススメです。
口コミサイトには、求人サイトに書かれていないようなリアルな情報が載っています。
なかには個人的な愚痴やネガティブな情報もありますが、主観的な意見は参考にならないことがあります。
できるだけ客観的で具体的な給与や残業時間、休暇に関する情報に目を向けて情報収集していきましょう。
この会社が良い悪いではなく、自分が働く上で大事なことを優先できるかという視点が大切です。
②転職エージェントで相談する
転職活動を積極的に進めるなら、転職エージェントを活用して転職ノウハウを学びましょう。
転職エージェントは、完全無料で転職活動に関するサポートをたくさん受けることができます。
自己分析や書類の添削、面接対策など自分でやるよりも効率的に転職活動を進めることが可能です。
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③理想の仕事を探すならしっかり自己分析
いざ転職活動を始めるとなれば、絶対に欠かせないのが自己分析です。
人には必ず強みがあります。
しっかりと自己分析を行うことで、自分の強みを活かし伸ばしていける会社を見つけましょう。
自己分析の方法には、6つの方法があります。
- 自己分析ツール(無料・有料)を使う
- 面接対策の一問一答で自分自身を掘り下げる
- マインドマップを使う
- なぜなぜ分析で深堀する
- 転職エージェントに相談する
- キャリアコーチングに相談する
なぜなぜ分析以外にも様々な自己分析の手法を紹介しているのでよければあわせてご覧ください。
関連記事 【自己分析ができない】転職活動でおすすめの”自己分析のやり方”7選
代わりがいなくて休めない時のよくある質問
会社を休めないプレッシャーが辛い。どうしたらいい?
まずはどこに原因があるのか考えます。
あなたが感じているプレッシャーは周囲の人からの圧力なのか、責任感が強すぎて自ら感じているものなのかをハッキリさせましょう。
強すぎる責任感によって苦しい思いをしているのなら、一度自分を解放してあげてください。
「休むなら代わりを探して」と言われたらどうしたらいい?
あなたには休む権利があり、人員を配置する義務はありません。
ただ休むことに罪悪感を持っていると、とてもつらい言葉ですよね。
雰囲気を見て、流せるようであれば流していいです。
本気で詰めてこられるようなら、すぐに上層部に相談してください。
仕事が休めず転職活動ができない場合、どうしたらいい?
本来は休むことも有給休暇を取ることも当然の権利です。
有給休暇を取る理由も「私用のため」でOKです。
会社の規定にもよりますが、規定通りの手順を踏めば休職することも可能です。
休めない職場に居続けるとどうなる?
このまま休めない状態が続くと、心身に支障をきたす可能性があります。
休めないというのは、体だけでなく心にも大きなストレスがかかります。
これからのキャリア人生を考えると、このまま頑張るのは不安です。
豊かな人生を送るために本当に大切なのは何かを一度考えてみてください。
まとめl「代わりがいなくて休めない」は普通じゃない
仕事の代わりがいなくて休めないという状況は、普通ではありません。
労働者には労働基準法で定められた休む権利があり、雇用主には休ませる義務があります。
今後あなたが充実したキャリア人生を送れるよう応援しています。
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