16パーソナリティは、60個の質問に答えることで自分の特性がわかる性格診断テストです。
16パーソナリティでは性格タイプを大きく4つに分けており、INFP(仲介者)は感情や価値観を大切にし人との調和を重視する『外交官』に属しています。

16タイプの中で最も多い性格とされているINFP(仲介者)について特徴や適職、恋愛についてもくわしく解説していきます。
16Personalities(通称16パーソナリティ)は同じ性格診断テストであるMBTIと混同されがちですが、違うものです。長年の研究を重ね理論的な裏付けに基づいた指標や専門家のフィードバックがあるのがMBTI、個人的に手軽な診断が楽しめるのが16パーソナリティです。この記事では16パーソナリティを基に解説していきます。
INFP(仲介者)とは?

INFP(仲介者)は共感力が高く人に寄り添うことができる優しい人です。
INFP(仲介者)は人の話に耳を傾け、力になれることを誇りに思うタイプです。

控えめに見えて実は熱い思いを胸に秘めているINFP(仲介者)についてさらに詳しくみていきましょう。
INFP(仲介者)の特徴

16パーソナリティでは4つの指標を2つのタイプに分け、それぞれのタイプの組み合わせで性格診断をしています。
4つの指標 | タイプ | |
---|---|---|
興味・関心の方向 | 内向型(I) | 外向型(E) |
物事の見かた | 感覚型(S) | 直観型(N) |
判断のしかた | 論理型(T) | 感情型(F) |
物事への姿勢 | 判断型(J) | 知覚型(P) |
INFP(仲介者)は上表4つのタイプ(内向型・直観型・感情型・知覚型)で構成された性格的特徴を持っています。
- 内向型
- 自分の興味がある分野への好奇心・探究心が強く、一人でじっくり考える時間を大切にする
- 直観型
- 長期的視野を持ち、抽象的な概念を理解したり新しいアイデアを生み出す力がある
- 感情型
- 自他の感情や価値観を大切にし、論理的な事実よりも直観で意思決定することが多い
- 知覚型
- 柔軟性があり、変化を前向きに捉えて適応することができる
INFP(仲介者)は興味・関心の方向が内向型で知的好奇心が高く、自分の興味がある分野へに対して新しい知識や情報を常にアップデートし続けます。
抽象的な概念を理解することができ、長いスパンで物事を見たり想像したりする能力が高いので、新しいアイデアを生み出すのが得意です。
物事への姿勢が知覚型のINFP(仲介者)は柔軟性があり、高い共感力を発揮し人との調和や他人の幸せを重視します。

INFP(仲介者)はどんなときでも周囲の人を助け、この世界をより良くしたいという熱い思いを持っています。
INFP(仲介者)の長所

ここからはINFP(仲介者)の良いところに注目してより深く掘り下げていきましょう。
INFP(仲介者)の長所:①共感力が高い
INFP(仲介者)の1番の長所は、共感力が高いことです。

目の前にいる人の感情をまるで自分ごとのように感じることができます。
INFP(仲介者)はたとえうっかりでも人を傷つけてしまわないよう、思慮深く親切な気持ちでコミュニケーションを取ります。
INFP(仲介者)の長所:②心が広い
INFP(仲介者)は他人の価値観やライフスタイル、決断などを抵抗なく受け入れることができます。

失敗した人に対しても責めることはせず、状況や原因を理解し励まそうと努力するタイプです。
INFP(仲介者)は常に自分自身も成長したいと考えているため、さまざまな意見や視点を柔軟に取り入れることができます。
INFP(仲介者)の長所:③創造力が豊か
INFP(仲介者)は型破りな視点から物事を見ることができるため、創造力に長けています。
また感受性が豊かで独自の美的センスも持ち合わせているため、文学や音楽、芸術の世界でも力を発揮します。

空想にふけり頭の中でいろいろな会話やストーリを作り上げる時間が好きで、内向的なINFP(仲介者)にとって至福の時間となります。
INFP(仲介者)の長所:④理想に燃えている
INFP(仲介者)は高い理想を持っており、自分の信念や思いを実現させることに力を注ぎます。
周囲の人の幸せや社会に貢献することが正しい行動であり、INFP(仲介者)自身の利益や効率は後回しです。
INFP(仲介者)は人の話を親身になって聞くため穏やかで控えめな印象です。
INFP(仲介者)の短所

次はINFP(仲介者)の短所について詳しくみていきます。
INFP(仲介者)の短所:①完璧主義
ロマンチストで希望に満ちた夢を抱いてしまい、現実とのギャップに虚しさを感じてしまうかもしれません。

INFP(仲介者)は自分自身に対する期待値も高いため、完璧でない自分に落ち込んでしまうこともあります。
INFP(仲介者)にとって完璧な理想が原動力になると同時に、自分を苦しめる原因になっていることも事実です。
INFP(仲介者)の短所:②ネガティブな感情の影響を受ける
INFP(仲介者)は他人のネガティブな感情に引っ張られることがあります。

INFP(仲介者)は共感力が高いため、人の悲しみや苦しみを自分の事のように感じてしまいます。
ネガティブな感情は冷静な判断を鈍らせることになり、INFP(仲介者)とってストレスの原因の一つです。
人の話を聞くときは、他人と自分との境界線をしっかり持つことが大切です。
INFP(仲介者)の短所:③自分を犠牲にしてしまう
感情的な争いにストレスを感じるため、場を和ませたり好意を得ようとがんばります。

自分は悪くないのに謝ったり、人の考えを変えようとしたり、努力すればするほど消耗するのはINFP(仲介者)自身です。
周囲の人や世界をより良くしたいという献身的な姿勢が行き過ぎないよう注意が必要です。
INFP-AとINFP-Tのちがい

16パーソナリティでは性格タイプをさらにの2つのタイプに分けています。
- INFP-A(Assertive:自己主張型)・・・ポジティブで自信を持っているタイプ
- INFP-T(Turbulent:慎重型)・・・ネガティブで不安を抱えているタイプ
どちらが良いというわけではなく、予期せぬ出来事に出会ったときの反応の仕方が違います。
性格タイプ | 思考 | ストレス | 自己評価 | 傾向 |
---|---|---|---|---|
Assertive(自己主張型) | ポジティブ | 感じにくい | 高い | 失敗を恐れず挑戦する |
Turbulent(慎重型) | ネガティブ | 感じやすい | 低い | 完璧主義で細部にこだわる |
まずはINFP(仲介者)のAssertive(自己主張型)、Turbulent(慎重型)で共通していることをみておきましょう。
- 静かで内向的
- 人とうまく付き合い、調和を促そうとする
- 他人の自尊心を高める傾向が強く、ときに自分を犠牲にする

次にINFP-A(Assertive:自己主張型)の特徴についてみていきます。
- ミスにとらわれずポジティブな可能性について考える
- 励ましと希望を育むのが得意
- 自立していてありのままの自分を表現することができる
INFP-A(Assertive:自己主張型)は基本的に自分に自信を持っていて落ち着いています。
INFP(仲介者)の独立性は行き過ぎると周囲からのアドバイスを聞き流してしまうことがあるので注意が必要です。

次にINFP-T(Turbulent:慎重型)の特徴もみていきましょう。
- INFP-A(Assertive:自己主張型)よりも自分に対して厳しい
- 目標を達成できないと自分のことを過剰に責める
- 今の生活に満足していない
- 自分をなまけものだと思っている
- 他人に励ましやフィードバックを求める
どの性格タイプでもTurbulent(慎重型)の人は他人の意見を気にする傾向がありますが、特にINFP(仲介者)はこの傾向が強いです。
INFP(仲介者)の想像力と感受性がマイナスに働き必要以上にネガティブなダメージを受けることがある、ということを心に留めておきましょう。

両者(AとT)の違いはあくまでも考え方や行動の傾向であり、優劣はありません。
INFP(仲介者)日本人の割合は?

さらにINFP‐A(Assertive:自己主張型)は3.53%(約28人に1人)、INFP-T(Turbulent:慎重型)12.91%(約8人に1人)の割合で分かれています。(16Personalitiesより)

日本には思いやりに溢れ、自分の事よりも人のことを優先してしまう性格のINFP(仲介者)がたくさんいるんですね。
日本の割合ランキングは下表のとおりです。
\ 日本の割合ランキング /
INFP(仲介者)の相性

INFP(仲介者)と他の性格タイプとの相性について解説していきます。
深く心のこもった人間関係を望むわりには、一人の時間が必要だったりもします。

INFP(仲介者)にとって相性が良い、悪い性格タイプをそれぞれ具体的に見ていきましょう。
INFP(仲介者)と相性が良いのは?

一般的に相性が良いのは似たような価値観を持っているか、お互いに補完し合える特性を持っているタイプです。
INFP(仲介者)は少数の深く付き合える人と有意義な時間を過ごしたいと思っています。

INFP(仲介者)と相性の良い3つの性格タイプについて詳しく解説していきます。
INFP(仲介者)と良い相性:①ESTP(起業家)
INFP(仲介者)と最も相性が良いのはESTP(起業家)です。
一見正反対のタイプに見えますが、ESTP(起業家)の行動力とINFP(仲介者)の思慮深さがうまく調和します。

全然違うタイプのESTP(起業家)はINFP(仲介者)の思考を刺激してくれる貴重な存在でもあります。
INFP(仲介者)と良い相性:②ISTJ(管理者)
INFP(仲介者)はISTJ(管理者)とも相性が良いです。
INFP(仲介者)は感情や価値観を重視し、ISTJ(管理者)はルールや原則を重んじるなど反対の側面もあります。

しかしINFP(仲介者)が抱く理想を形にするには、責任を持って目標達成に向け正確な仕事ができるISTJ(管理者)の力が必要です!
お互いが尊重し合うことができればとてもいい関係を築くことができます。
INFP(仲介者)と良い相性:③ENFJ(主人公)
INFP(仲介者)と相性が良いタイプ3人目はENFJ(主人公)です。
内向的なINFP(仲介者)と外向的なENFJ(主人公)ではありますが、どちらも共感力が高く人の気持ちを大切にします。

理想は高いけど控えめなINFP(仲介者)にENFJ(主人公)の情熱的なリーダーシップが組み合わさって、お互い理想のパートナーになれるでしょう。
INFP(仲介者)と相性が悪いのは?

- ESTJ(幹部):伝統と秩序を大切にし、困難な状況でも喜んで皆を先導するタイプ
- ENFP(後方運動家):自由奔放で楽観的だが、人の言動を深読みしすぎるとこがある
ESTJ(幹部)は知識と事実に基づいた判断を下し、ルールに厳しいリーダーとしてふるまいます。
しかしINFP(仲介者)からするとESTJ(幹部)はやや過干渉に感じるため、最終的には距離ができてしまう相性です。

相性が悪いからと言って避けるわけにもいかないので、できるだけ距離を取りながらお互いの良いところを認めることができればいいですね。
INFP(仲介者)の仕事

INFP(仲介者)の仕事について見ていきましょう。
INFP(仲介者)にとって理想のキャリアは自分にとって天職だと感じられる仕事です。
生活の為に働くというより、自分の価値観に合った誰かの役に立つ仕事をしたいと思っています。

INFP(仲介者)に向いている仕事・向いていない仕事を具体的な職種を例に挙げて解説します。
INFP(仲介者)に向いている仕事

INFP(仲介者)は独創的かつ創造力が豊かなので、最も適しているのは自分らしさを表現できる仕事です。
共感力が高く人のために行動できることから、誰かを支えたり社会に貢献できる仕事もINFP(仲介者)に向いています。

まずはINFJ(提唱者)に向いている仕事を具体的に紹介していきます。
INFP(仲介者)に向いている仕事:①クリエイティブな仕事
INFP(仲介者)に向いている仕事1つ目は、豊かな創造力を活かせるクリエイティブな仕事です。
具体的には下記のような職業です。
- 作家:小説や詩歌、絵画などの芸術作品を制作する仕事
- 写真家:芸術的な写真を撮影・制作して発表する仕事
- 広報:企業や団体の情報を広めるため作成・配信・運営する仕事
- 劇作家:演劇作品で上映される戯曲や脚本を書く仕事
- 作曲家:楽曲を制作する仕事
- 振付師:音楽や舞台、映像作品に合わせた振付を創作・指導する仕事
- デザイナー:顧客の要望を形にするためのデザインを企画・制作する仕事
INFP(仲介者)に向いている仕事:②人をサポートする仕事
INFP(仲介者)に向いている仕事2つ目は人をサポートする仕事です。
具体的には下記のような職業です。
- カウンセラー:人の悩みや抱える問題に対して相談に乗り解決をサポートする専門家
- 心理学者:人の心や行動の仕組みを科学的に研究する専門家
- 医療関係:人の健康維持や病気の診断・治療に携わる仕事
- ソーシャルワーカー:生活を困難とする人々の相談に乗り、必要な支援につなげる専門職
- マッサージ師:筋肉の凝りや体の不調を手技によって改善する仕事
- 医学療法士:身体機能が低下した人に基本動作ができるようになるよう支援する仕事
- 人事、キャリアコンサルタント:人材の獲得から評価、また職業選択の相談に応じ助言する仕事
INFP(仲介者)に向いている仕事:③社会に貢献できる仕事
INFP(仲介者)に向いている仕事3つ目は、社会に貢献できる仕事です。
具体的には下記のような職業です。
- NPO職員:社会課題の解決や社会貢献活動に従事する非営利組織の職員
- 教師:学校や教育機関で生徒に知識や技術、道徳などを教え成長を導く仕事
- 保育士:未就学の子どもに対し、養護と教育を行う仕事
- ジャーナリスト:社会の出来事を多角的に調査・取材し真実を人々に伝える仕事
INFP(仲介者)に向いていない仕事

- 厳格なルールに縛られている仕事
- 厳しいノルマなどストレスが多い仕事
- マルチタスクが求められる多忙な仕事
- ルーティンワーク
適応力があるのでどのような環境でも過ごすことはできますが、独立性を妨げられるとストレスを感じます。
INFP(仲介者)に向いていないのは下記のような職業です。
- 公務員
- 会計、監査
- 品質管理
- 弁護士
- ノルマの厳しい営業
- 工場でのライン作業
- 銀行の窓口業務
INFP(仲介者)の職場における特徴

INFP(仲介者)は上司からの肯定的なフィードバックがあればどんどん能力を発揮していきます。
高い基準を自らに課しているINFP(仲介者)は、褒めてもらうことで自分を認めることができるのです。
- 自由と裁量を持つことができる
- 発言や変化を起こす機会が与えられている
- 上下関係なく誰もが尊重され、アイデアを共有することが奨励されている
忠実で、明るく、思いやりをもって人と接するため相談を受けることも多く、INFP(仲介者)がいるだけで職場全体が明るい雰囲気になります。
マネージャーとして厳しい指摘をしなければならない場面では苦労する傾向があります。

職場や企業の利益のためときには厳格になることもINFP(仲介者)には必要です。
INFP(仲介者)の恋愛

INFP(仲介者)は恋愛においても高い理想を抱いています。
外見や社会的地位、身につけているものなど表面的な特徴にとらわれることはありません。
- 誠実さ
- 魂のレベルまで深い結びつき
- 共に学び成長できる
パートナーの幸せも大切ですが、自分の気持ちや考えを伝えることも同じくらい大切です。

INFP(仲介者)には自分を内省する一人時間も大切なので、パートナーに理解してもらえるよう伝えてみましょう。
INFP(仲介者)の有名人

INFP(仲介者)の有名人を紹介します。
- J.R.R.トールキン:イギリスの文献学者、作家、詩人
- ウィリアム・シェイクスピア:劇作家、詩人『ロミオとジュリエット』『ハムレット』など
- ビョーク:ミュージシャン、ボーカリスト、音楽プロデューサー、作詞家、女優
- アリシア・キーズ:シンガーソングライター
- トム・ヒドルストン:俳優
- ジュリア・ロバーツ:女優
INFP(仲介者)の有名人には、創作活動や自己表現に優れた人がたくさんいます。
人生の目的や意義について考え、その過程で生まれるストーリーやアイデアを形にする才能があります。

だから著名なINFP(仲介者)の多くが詩人、作家、俳優、芸術家の人が多いのですね。
INFP(仲介者)のよくある質問

INFP(仲介者)に関するよくある質問を紹介します。
- 16パーソナリティは自己分析に使えますか?
-
16パーソナリティは性格診断テストなので、自己分析を行う上での指標としては利用できます。
自己分析は経験を掘り下げていくことが大切です。
maya
特にINFP(仲介者)のあなたは長期的に戦略を立てることができるので、ぜひキャリアプランの作成をしてみてください。
- INFP(仲介者)におすすめの業種はありますか?
-
どの業種でも担当する業務によってINFP(仲介者)の能力を活かすことができます。
しいて言えばよりINFP(仲介者)の適性に近い業界をピックアップすると下記のような業種です。
- クリエイティブ業界
- 新しい作品やサービスを創造するクリエイティブ業界はINFP(仲介者)の才能を活かせる
- 教育・福祉業界
- 人の成長を信じ導いたり支援したりする活動がINFP(仲介者)の使命感を奮い立たせる
- NPO・NGO業界
- 利他主義で献身的なINFP(仲介者)の性格に合う
- クリエイティブ業界
- INFP(仲介者)と診断されました。気をつけることはありますか?
-
INFP(仲介者)と診断されたあなたは人の幸せのために自分を犠牲にしないよう気をつけてください。
あなたはとても優しいだけでなく、理想的な自分でいようと無理をすることがあります。
内向的なINFP(仲介者)には一人の時間も大切です。
maya
ときには自分の感情について考えたり、気抜ける時間を持つようにしましょう。
まとめlINFP(仲介者)は心優しい芸術家タイプ!

INFP(仲介者)について詳しくみてきました。
INFP(仲介者)は鋭い洞察力と豊かな感受性を持ち、独自の感性を表現する能力に長けています。
繊細で共感力が高いため人の気持ちが良くわかり、心のこもった人間関係を築こうと努力します。
ただINFP(仲介者)は人に対して優しすぎるところがあるので、自分を犠牲にしないよう注意が必要です。

疲れたときは一人の時間を作り、自分の感情や思考と向き合ってみてください。
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